【2023.7.30】
HBOのドラマ、チルノーブリを見ました。
前から気になってたんですが、U-NEXTに入ってるとはありがたい。
主役はレガソフ博士。原発事故の後処理を任された物理学者です。
そしてもう一人はシチェルビナ副委員長。
この人はウクライナの人なんですね。ロシア語読みならシシェルビナさんという読み方になるはず。
副委員長というのは副首相さんですね。
このドラマはめちゃくちゃおもしろいです。
まず役者が本人にめちゃくちゃ似てる。
そしてソ連アパートが良すぎる。
プリピャチに行きたくなった。
ちょっと天然で空気が読めないレガソフと、官僚主義だが実は人間味溢れるシチェルビナさんがいいコンビ。
だんだん親しくなりフォローしあうのがムネアツ。
スタートはレガソフさんが自ら命を断つシーンから始まるのですが、そのことに対するシチェルビナのお気持ちはドラマ内にはありません。
現実ではシチェルビナはレガソフの死に対しコメントを出しています。
これがドラマよりドラマっぽい‥
思わず泣ける。
アルメニアにもシチェルビナの名が冠されている通りがあるそうだ。
何事も成せなかった、と言っていたシチェルビナ。そんなことはなかったと示されている。事故処理能力を買われてたってことだよね。
そしてその後、シチェルビナも亡くなっている。恐らく放射線障害で。
ただ、これは確定されてない。
事故後にシチェルビナ自身が定めた法令で、カルテに放射能が原因と禁止されたからだから。
あの現場にいたシチェルビナさんがそんな法令を作ったというのは、相当ソ連という国は体面が吸引力で、その体面を守らなくてはならない危機的な状況だったんだろうなあと。