【2019.4.30】【最北マック行くよ】
朝ごはん食べてからのこの日は。
近くのセイドゼロ湖にいく予定でした。
しかしふと思い出して、ロボゼロの町にあるサーミの民族博物館に寄ってもらうことは可能か?とアンナさんに聞いてみました。
タクシーに依頼するとはいえ、送迎はツアー内としてアンナさんに発注しています。帰りに寄ってもらうようにアンナさんに伝えておいたほうがスムーズです。
だが!まさかの休館日!!
公式では休みではないはずなのだが‥ロシアの休日の関係だったよう。残念。でも仕方ない。
と思ってたらこの日!
セイドゼロ湖に行く前にサーミの博物館に寄ってくれることになりました!!ありがたや!!
サーミの博物館があるロボゼロの町はセイドゼロ湖と反対方向なのですよ。
スタート地点だった町までまた30分かけてスノーモービルで引かれていきました。ほんとうにありがたいよ。わざわざ町まで戻ってさあ。。しかもお値段のアップも無かったし‥
感謝しかない!!
そして何故か一緒に来たコンスタンティンと共に博物館へ。
先も書きましたが、サーミとは北欧ロシアのラップランドに住む少数民族です。ラップランドとは辺境という意味らしくもともとあまり良い意味ではないようです。
そのサーミ族の文化が学べる博物館です。
すげーよ!貴重だよね!ロシアにはサーミは1500人しかいないんだよ。それなのに立派な博物館が!!
早速見学します。
あ、財布持ってきてないや(宿の鍵のかからん部屋に置きっぱ)と思いましたが、お金は支払ってくれました。
自由見学かな?と思いきや、なんと案内のガイドさんがつきます。きれいなおねーさんです。
ロシア語話せる?と聞かれたので、あんまり‥と答えましたがおかまいなしにバリバリ超速のロシア語で丁寧に解説開始(笑)
通常の歴史博物館のノリで、石器とか土器とか使ってた時代からスタート。
コラ半島に住むサーミのことや、ここにロシア人が来てロシア正教会が入ってきたこと。独自のシャマン文化のこと。トナカイと狩りの歴史。サーミの住まいや道具の移り変わり。そして戦争中のサーミやトナカイの活躍などなど。
おねーさんのロシア語はばりばり過ぎて、固有名詞も多いしほぼわからないので、たまにわかるとこを拾って資料ガン見して聞きました。
しかしおねーさん。こちらがロシア語わからんのに、めちゃめちゃ丁寧に細かく説明してくれます。道具とかわからないと、身ぶり手振りも入れて教えてくれます。なんてきちんとしてるんだ。
ちなみにコンスタンティンは飽きたのか途中で消えた(笑)ロシア語わかるあなたがいなくなったらおねーさんかわいそうでしょ!(笑)
一通りガイドが終わったあと、写真を撮りたいと言うと快諾してもらえ、あっという間に消した展示室の電気を再度つけてくれました(笑)
衣装などは寒いので毛皮を使ったものも多く、模様などはロシアのものに似ていたり、またアイヌのものにも少し似ていたり。
見ごたえのある博物館でしたね。
もう二回目来られることは無いと思うので、しっかり見ておきました。
最後に夫氏がお金を少し持っていたので、パンフレットと人形を購入。人形は樺の皮で中心を作り布の服を着せてます。サーミの伝統衣装ですね。
写真撮り忘れましたが、ここの入り口の横には大きな八端十字架が立っています。
中の資料で見たら、ロシア正教会がこの地に来たのはちょうど1900年代はじめ。ゴールデンカムイと同じ時期なのです。思わず少数民族代表とも言えるキロちゃんが頭に浮かびましたよ‥
今はここはロシアであり、そこでサーミの人たちは生きていてキロちゃんのときとは時代も状況も違いますが、大国に取り込まれていったのは同じだっただろうなあと。
ちょっとしんみり。
☆サーミ民族博物館☆
Muzey Istorii, Kul'tury I Byta Kol'skikh Saamov
Ulitsa Sovetskaya, 28, Lovozero, Murmanskaya oblast', ロシア 184592