🥑ナゴルノカラバフ🥑

【2020.9.29】

ナゴルノカラバフでの紛争が始まった。

そも、ナゴルノカラバフってどこよ?って感じですよね。多分。

ナゴルノカラバフはコーカサス地方の南部アルメニアアゼルバイジャンに挟まれたところにあります。自治を敷いてますが世界からは承認されていない未承認国家です。

国際的にはアゼルバイジャンの領土にあり、アルメニアが実行支配をしています。ナゴルノカラバフはアルメニア系の国です。

ここが今の状態でもめはじめたのは1990年辺りのことです。その時は戦争状態が数年続きました。ナゴルノカラバフとアルメニアアゼルバイジャンにはトルコ、アフガニスタンチェチェンなどが参戦。

ただし、今の状態で、ってだけ。ナゴルノカラバフという国家を巡り、というだけ。

それ以前からここは係争地でした。

アゼルバイジャンアルメニアも古い国です。アルメニアなどは6000年前からワイン作ってた遺跡が出てるほど。

どちらも先にナゴルノカラバフの地にいたと主張しています‥

今の未承認国家になったタイミングはソ連崩壊時でしょうね。

それからはアルメニアの実行支配地でありアルツァフ共和国です。

今までも国境での小競り合いは続いていました。

ですが今回は一般人を巻き込んでの戦争です。

ナゴルノカラバフがアゼルバイジャン支配下になれば、アルメニア系のナゴルノカラバフの人々は追い出されることになります。

ですが、アルメニアが実行支配を開始したときに追い出されたアゼルバイジャン人たちもいます。もはやどうしたら解決なのかわかりません‥(アゼルバイジャンの支配地の飛び地がアルメニアにもあったりします)

トルコがアゼルバイジャン側についてますが、宗教が同じなのもあるんでしょう。

また、アルメニアとトルコはおそらくそんなに仲良しではなさげです。オスマントルコ時代にアルメニア人を大量虐殺したとしてアルメニアはトルコに対して怒っています。(オスマンと今のトルコは別物だけど継承した国が責任をとれと言ってます。)それに関した資料館などもあります。

トルコは否定していますし、世界も懐疑的ですがアルメニアは怒っています。

アルメニアはトルコ帝国やロシア帝国に占領され民族がばらばらになり、さらにアルメニア人が富士山のようにシンボルとして考えているアララト山(ノアの方舟のあれ)は今はトルコの領地にある(アルメニアから近い)のもアルメニア的には嫌なんでしょうね。ここもソ連とロシアにより作られた国境だとアルメニアは納得してないです。(昔は大アルメニアといい、アララト山の麓辺りまで沢山のアルメニア人が住んでいました)

ナゴルノカラバフは未承認国家と言えど訪問することが可能です。承認されてないだけで国なので。きちんと国として機能しています。

トルコとアルメニアは多分まだ陸路は閉鎖されているので他国を経由しないといけません。

アゼルバイジャンアルメニアも同じくです。特にナゴルノカラバフ戦争に負けたアゼルバイジャンは、旅行者がアルメニアに行ってきたかを酷く気にするようです。(なのでアゼルバイジャンアルメニアの順に訪問するのがよい。ジョージア経由で)

ナゴルノカラバフはアゼルバイジャンの領土ですが、アゼルバイジャン側から訪問することはできません。

アルメニアからしか行くことはできません。飛行機は飛んでないし鉄道もないのでバスやレンタカーで行くしか方法はありません。アルメニアの首都から6時間くらいで行くことができます。

ナゴルノカラバフでは沢山の自然と共に銃撃された廃墟、壊されたアゼルバイジャン人のモスク、場所によっては廃戦車なども見ることができます。

国境付近で小競り合いはありますが基本的に平和でのんびりとしたところです。治安もとても良いです。

アルメニアが負けると今度はアルメニア正教会の教会が壊されることになるんでしょう‥

どちらが先か正しいかはもうわかりません。

アルメニアの人もアゼルバイジャンの人もいい人が多かったです。

ただナゴルノカラバフの人を知ってしまった身としては今はアルメニアは負けてほしくはないのです。ナゴルノカラバフはあの人たちは大丈夫だろうか?お父さんは戦争に行ったかもしれない。アルメニアのあの人も若いお兄さんだから志願したかも。

知ってる人がリアルタイムで戦争に行くと言う経験は今まで無く、存外気分の悪いものです。

アゼルバイジャンのほうがオイルマネーがありそうなのも心配ですよね‥

このままナゴルノカラバフをアゼルバイジャンが認めるなんてことは多分無いでしょう。このまま維持してもまた争う。

おとしどころは一体どこなのか‥